CEは一言で言うと、市場における開発者という位置付けです。 顧客と共にプロジェクトを組み、蒸気・温水・水・電気などといったエネルギーが効率的に使われているかどうかを現場で確認し、最適化を図るための分析/改善の為のプランニング/実際のプラントへの適応設計/導入・試運転から効果確認までを一貫して行い、成果を上げることを目的に活動します。

顧客の業界、生産物によって、それぞれ特有の生産プロセス、蒸気使用装置があり、そこでの問題とその原因には共通点があります。当然ながら、その原因に対する解決策もベスト・ソリューションとして標準化できます。解決策は最適製品を選定することで問題解決できるようなレベルから、複数の製品をシステムとして組み合わせて、蒸気配管設計も見直し、最適な蒸気プロセスとして設計する、といった大掛かりなものまで様々です。さらにCES活動を通じて、新たな技術開発、並びに製品開発の企画をすることもCEの役割の一つです。そのテーマをもってDEとして製品開発を実施する、という横断的なことも行われています。

CEは顧客のメリットを得る為にあらゆる技術情報に精通する事が求められます。また、顧客との共同プロジェクトをリードオフしていく事になり、必然的に顧客の上層部との協議も出来なくてはなりません。そのため、顧客企業のトップに納得してもらえる提案・報告をまとめ、更にそれに基づいて顧客企業にCESの必要性について、理解・納得を得るというコミュニケーション力、経営感覚も要求されます。